抄録
秋田県大館市比内町で産出する緑色凝灰岩は建築石材として用いられ,吸湿性や防カビ性などの機能性を有することが定性的に知られている。筆者らは,これらの性質を生かしつつ,より施工性に優れた緑色凝灰岩の粉砕石粒を用いた壁材を開発した。本研究では,その調湿性,化学物質吸着性ならびにカビ抑制作用を検討し,いずれも一般的な塗り壁材である川砂よりも優れていることを明らかにした。とくに,化学物質吸着性については,高機能塗り壁材である珪藻土よりも持続性において優れていることが示唆され,緑色凝灰岩の粉砕石粒が環境性に優れた塗り壁材として利用可能であることが示された。
寄稿の翻訳タイトル | Characteristics of functional wall material containing a green tuff |
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本文言語 | 日本語 |
ページ(範囲) | 1-10 |
ページ数 | 10 |
ジャーナル | Transactions of the Society of Heating, Air-Conditioning and Sanitary Engineers of Japan |
巻 | 123 |
DOI | |
出版ステータス | 出版済み - 6月 2007 |
!!!All Science Journal Classification (ASJC) codes
- 環境化学
- 地球惑星科学(全般)