抄録
中国雲南省徳宏州では、上座仏教を信奉する徳宏タイ族がポイ・パラという盛大な儀礼をおこなうことで知られている。ポイ・パラは功徳儀礼であると同時に死の儀礼でもあり、また大量の財の消費と名誉ある称号の授与を伴うために一部の裕福な人しか主催できないことから、これを挙行することが人々の憧れとなっている。本稿では、「死体の処理」だけではなく、「善き死へ向かう準備」としてのポイ・パラのユニークな特徴が明らかにされる。
本文言語 | 日本語 |
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ページ(範囲) | 69-92 |
ページ数 | 24 |
ジャーナル | 宗教研究 |
巻 | 73 |
号 | 3 |
出版ステータス | 出版済み - 6月 30 2000 |