Abstract
2009年12月,Real Academia Española(王立スペインアカデミー,以下RAEと略記)は1931年に出版された文法書Gramática de la lengua española(スペイン語文法,以下GLEと略記)から約80年の月日を経て,新しいスペイン語文法書 Nueva gramática de la lengua española(スペイン語新文法,以下NGLEと略記)を出版した.旧版から今回の新版の出版の間には,1973年にEsbozo de una nueva gramática de la lengua española(スペイン語新文法のスケッチ,以下Esbozoと略記)と呼ばれる版も出されたが,それは将来出版されることになるであろう新しい文法書のための文字通り esbozo"スケッチ,素描"と呼ばれるものであったため,このNGLEこそが,1931年の旧版以来,RAEの指揮の下,全面的改訂を施された初の文法書となる.本稿は,まず,このNGLEの概要を紹介した後,NGLEの中の具体的1章を取り上げ,そこでの記述の仕方,記述内容を検証することを通して,NGLEの諸特徴を明らかにすることを目的とする.
Original language | Japanese |
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Pages (from-to) | 21-33 |
Number of pages | 13 |
Journal | 言語科学 |
Volume | 45 |
Publication status | Published - Mar 31 2010 |