Abstract
陶磁器の焼成技術としては、近世来の登り窯が明治まで使われていた。登り窯もまた薪の焼成のためには燃料費削減に適した技術だったのであるが、森林の伐採による薪価格の高騰という状況を受け、より安価な石炭へと燃料が転換していく様子を明らかにした。しかし石炭窯の利用は、技術が安定すれば「純白さ」という点で品質向上となるが、安定しなければ「安かろう悪かろう」となる。多様な理由で新技術が導入されていく点にも着目している。
Original language | Japanese |
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Pages (from-to) | 13-23 |
Number of pages | 11 |
Journal | 経済学研究(東京大学) |
Volume | 45 |
Publication status | Published - Mar 2003 |