猪苗代水力電気設立の諸相: 経営者層の転換を中心にして

Research output: Contribution to journalArticlepeer-review

Abstract

福島県から東京への長距離送電には、当時多くの人々が着目していた。仙石貢らによる猪苗代水力電気が技術的にも資金的もそれを実現したのであるが、その過程では、三菱の豊川良平がキーパーソンとなった。豊川は、猪苗代水力電気の競合プロジェクトを企画していた田健治郎を九州炭鉱汽船で利益を与える形で排除した。また豊川は、桂太郎首相と政治的に対立していた仙石貢を結びつける役割を果たした。複数の多様なプロジェクトがある中で、その中の一つが実現する要素を検証した論文である。
Original languageJapanese
Pages (from-to)80-98
Number of pages19
Journal歴史評論
Volume0
Issue number745
Publication statusPublished - May 2012

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