Abstract
黒田長政入城以前からの商人町である博多と、入城以後の武家街を中心とした福岡とは、中洲によって結ばれ多様なアイデンティティを包みこむ都市(福博)となった。その福博の近代における工業化・産業化に果たした企業家の役割に関する論文集に対する書評。福岡と博多という2つのアイデンティティよりも、河内卯兵衛ら繊維商グループと太田清蔵らのグループとの合従連衡の関係により着目した方が、近代福博の多様性を抽出出来るのではないかと指摘した。
Original language | Japanese |
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Pages (from-to) | 123-126 |
Number of pages | 4 |
Journal | エネルギー史研究 |
Issue number | 24 |
DOIs | |
Publication status | Published - Mar 2009 |