Abstract
在来産業論についての研究を進めてきた中村隆英氏を中心とするグループの共同研究である同書についての書評。大都市における在来産業を扱った第1章から第5章までと、地方における在来産業を扱った第6章から第9章までについて、個別の論点を提起した後、全体についてのコメントを付した。近代産業の発達後も在来産業が根強く残っていくのは、消費の多様性が重要なはずであるが、消費動向と在来産業との関連に関する分析が少なく、今後の課題となるであろうと問題提起を行った。
Original language | Japanese |
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Pages (from-to) | 96-99 |
Number of pages | 4 |
Journal | 経営史学 |
Volume | 38 |
Issue number | 1 |
Publication status | Published - Jun 2003 |