幾何情報を保存する自己組織化可変モデルに基づく目標曲面への人体組織表面モデルの写像 (学生論文特集)

Translated title of the contribution: A Method for Mapping Tissue Surface Model onto Target Surface Based on Self-Organizing Deformable Model Preserving Geometrical Features

宮内 翔子, 諸岡 健一, 宮城 靖, 福田 孝一, 辻 徳生, 倉爪 亮

Research output: Contribution to journalArticlepeer-review

Abstract

複雑な形状をもつ人体組織同士を比較する際,それぞれのメッシュモデルを,形状が単純な目標曲面にいったん写像して,写像先で差異を比較する手法がある.このとき,対象組織で共通の解剖学的特徴が,目標曲面上で同じ位置にあると,他の部位でも対応付けが容易になる.また,組織形状に近い曲面を目標曲面として選ぶことで,写像が単純で直感的になり,解析しやすくなる.しかし,従来の写像法では,写像先を直接的に制御できず,また,従来法の目標曲面は平面や球面のみであり,形状を自由に設定するのは困難である.そこで,本論文では,特に脳表モデルに対し,モデルの写像先を制御しながら,脳表に適した形状の目標曲面へ写像する新たな手法を提案する.まず,自己組織化可変モデル変形法を用いて,モデルを目標曲面上へ写像する.この変形法を用いることで,写像の直接的制御や,モデルと同一位相をもつ形状の目標曲面が使用可能となる.この際,隣接していないモデルの頂点が,目標曲面上で同じ位置に写像されている折り畳みが生じている場合があり,この折り畳みを除去する.次に,モデルの幾何情報の一つである,モデルの表面積に対する各パッチの面積比を写像前後で保存しつつ,目標曲面に脳表を写像する.6個の脳表モデルを用いた実験を行い,提案手法は,特徴領域を特定の位置に写像しつつ,脳表モデルを目標曲面へ滑らかに写像できることを確認した.
Translated title of the contributionA Method for Mapping Tissue Surface Model onto Target Surface Based on Self-Organizing Deformable Model Preserving Geometrical Features
Original languageJapanese
Pages (from-to)381-392
Number of pages12
Journal電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム = The IEICE transactions on information and systems
Volume97
Issue number3
Publication statusPublished - Mar 2014

Cite this