Abstract
熊本県の天草地方で採掘される天草陶石は、珪石の割合が高いために磁器生産に非常に適した原料である。その利用についての歴史的な動向を紹介した。近世期には、佐賀藩の伊万里焼をはじめとして九州を中心に遠くは京の清水焼などでも用いられていた。その有用性は近代的な化学分析によっても確認され、森村組が日本陶器を設立してディナーセットを生産する際や、電力用の碍子生産などでも盛んに用いられるようになっていったことを指摘している。
Original language | Japanese |
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Pages (from-to) | 5-6 |
Number of pages | 2 |
Journal | KYUSHU UNIVERSITY MANUSCRIPT LIBRARY NEWSLETTER |
Volume | 8 |
Publication status | Published - Mar 2014 |