Abstract
世界の陸地面積に占める火山灰土壌の割合は1%未満であるのに対し,日本の陸地面積に占める割合は少なくとも17%に達する(菅野ら,1999)。とりわけ,日本では農耕地に占める火山灰土壌の割合が高く(畑地の約50%,水田の約20%),その農作物生産性における問題点やその改良法などが精力的に研究され,多くの成果を挙げてきた。また,日本における火山灰土壌の生成とその分類に関する研究も多くの成果を生み出しているが,これらの成果の中には今後のさらなる議論を経たのちに一般化される必要があるものも少なくないと考えられる。ここでは,火山灰土壌の生成論を中心に得られた知見をレビューし,その中で三瓶山地域における火山灰土壌の生成および特性の位置づけを明らかにしたい。
Translated title of the contribution | Pedogenesis and properties of volcanic ash soils in Sanbe area, Shimane, Japan |
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Original language | Japanese |
Pages (from-to) | 93-100 |
Number of pages | 8 |
Journal | ペドロジスト |
Volume | 58 |
Issue number | 2 |
Publication status | Published - Dec 2014 |